2015/09/07

星のあかり

ダニを偏光フィルターを通してみることの面白さは、アクチノピリンを含む毛だけにとどまらない。
通常光での観察では分らなかった顎体部などの構造について、様々な示唆がえられたりすることもある。
体内の消化管内容物で、強い複屈折がみられる種もいる。
脚などの外骨格でも複屈折が多少はみられるので、偏光フィルターをうまく使うとコントラストがしっかりした標本写真を作成できる。




京都の古い米穀店室内で採集されたニクダニ科のCtenoglyphus plumiger (Koch, 1836)。
こんなふうに撮影すると、宇宙から来襲してくる怪獣のようだ。


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