2015/05/29

エリトラ ニューシリーズ きたる!

としふるにつれ、感動するものがドンドン少なくなる中で、とてもタマシイ的なあたりを揺さぶられる雑誌の最新刊が本日届いた。
例のオオスズメバチの廃巣にたむろうツヤムネハネカクシが、ついに新種として発表。あくれりす氏の裏山がタイプロカリティーになる種ってどんだけおんねんと、空恐ろしい気がした。六甲山系みたいに、古くから強力な採集圧に曝され続けている地で新種とは・・・。このグループは今後もぞろぞろと新種が記載されそう。

他にも、でっかいタマキノコムシとか想像できない虫が載ってて驚きあきれまくり。

台湾から記載されたカミキリモドキは、北海道のフトカミキリモドキ族不明種にそっくり。私がいかにエー加減に属をコレちゃうかアレちゃうかとのたまっていたかということを思い知らされた。ちゃんと文献読まんと、「模様同じやん。コレやん」という小学生の頃からの同定方法はたいがいにしとこうと激しく自壊(自戒)。

アナタカラダニ類 Balaustium sppを整理しようと思って、液浸標本をかきまわしていると、干物になっていたりビンごと無くなっていたりでダメダメな状態だった。
大阪市内の公園で採れる暗赤色のアナタカラダニの一種のプレパラートを見直してみた。やはり爪が細長いのでカベアナタカラダニBalaustium murorumでないことだけは確か。



口之永良部島がヒドイことになっている。
新岳の火口を覗いてから、もう何十年にもなるけれど、靴底の熱さと、硫黄のニオイ、底知れぬ地割れなどは今でも心から離れない。
山頂のすり鉢のフチでは、石下で越冬しているヒメサビキコリの一種の大集団をみつけてとても驚いたものだ。
カジュツ工場の灯火で、ダイコクコガネのメスやエゾカタビロオサムシを拾ったのも、まるで昨日のことのよう。

マメクワガタを採集して、地元の方々との宴席で披露したら、「これがツノムシ(クワガタムシの方言)?・・・ぶはははっ」と皆に笑われたものである。

火山活動が一刻も早く沈静して、島民の方々の暮らしが元に戻るよう願うばかり。

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