2015/05/13

ハマベツメダニのオス

「日本産土壌動物」の線画は美しいものが多い。

極めつけにお気に入りなのが、「ケダニ亜目」のところ。正確でわかりやすい。
もーほんとコレはリアリズムの芸術といっていいと思うし、原画展があったら必ず見に行くレベルだ。

日本産土壌動物 第ニ版(2015)では、さらに線画が増えてて眺めるだけでも楽しい。

ツメダニのページでハマベツメダニの学名が訂正されていた。Cheletomimusには、新たにオオギツメダニ属の和名があてられた。
ついに専門家によって、和名と学名が整理されたので、これからは安心してブログでツメダニのネタを扱えそう。

他にも、新しい考え方の「ダニ亜綱 Acari」が採用されず、いくつかの理由を挙げて「ダニ目 Acari」のままにされているところなども印象的だった。そのほかの高次分類についても、新しい分類単位の使用が一部見送られている。
系統関係については、年々知見が増えるごとに私の理解可能な領域ではなくなっているのだけれど、いまのところ私にはナニも分らないので、なんの感想も差し挟めやしない。

ハマベツメダニ Cheletomimus (Hemicheyletia) gracilis Fain, Bochkov and Corpuz-Raros, 2002 は淀川の河原などでは個体数が多いが、飼育しているとオスが出てくることがある。
屈強な雰囲気で、頭部や背面がメスより硬そう。内側胴背毛の形状がメスは変な形だが、オスの方は普通に扇状。




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