今日の未明の強風は凄かった。
通勤や帰宅の途上で、毎日のように同じ場所で見かけていた外来ハゴロモも、さすがに今朝はいなかった。
どこに飛ばされたのやら。
今年の10月頃から、植込みに生えたイヌビワやアキニレで、目の高さあたりの葉や小枝に10数個体がじっとしていたのだが、寒くなるにつれて数が減り、ついに昨日の夕方は、風に激しく揺れる枝先で3匹だけになっていた。
招かざる外来種とはいえ、そのしぶとさにすこぶる感心してしまった。
私には名前が分からないが、ネット上ではいくつかの学名が挙げられている。
ちょっと推しなのが Pochazia sublimata で、これはハンス・ザウターが台湾で採った個体がタイプになっているらしい。台湾が日本の統治下だった頃の邦産昆虫図鑑の中には、本種と思われる種がオオアミガサハゴロモの和名で掲載されていたりする。
sublimata とよく似た種で shantungensis という種の報告も多いのだけれど、翅が透明かどうかで見分けられるとか、交尾器でないと見分けは困難とか検索表もいろいろあってよく分からない。
仮にそんなに分類が難しいものだとすれば、日本でみられる個体も単一の種なのかどうか分かったものではないけれど、まさか複数種が侵入してるなんてことはないと信じたい。分類学的なことはともかく、このムシになんのスイッチが入ったのか知らないけれど、最近になって世界中で報告されているとか、食性がすごく広いこととか、今後もかなり気になる街角の新メンバーだ。
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