2017/12/12

落ち葉の下の外来種

西淀川区の工場敷地内で、落ち葉をかき分け、コンクリートブロックをひっくり返して外来ヤスデ Choneiulus palmatus を探してみた。20分ばかり探してみたが、まったく見つからなかった。
先月採れた1ペアだけが、なにかの海外資材に紛れて、たまたま日本にやってきたなんてことはありえないだろうけど、活発に繁殖しているということもなさそうだ、なんて思っていた。

残念ながら、そんなことはなかった。


ヤスデ探しをしてから3日後に、ダニ採集用に持ち帰った落ち葉から、テンテン付きヤスデは、ようやく1個体落ちてきただけだった。でも4日後の今日、なぜか18個体もはい出してきた。



腐葉土の部位にいるわけではなくて、たぶん落ち葉の丸まった部分あたりに身を潜めていたのかもしれない。これでは、現地で見つけられないのも無理はない、と目視採集力が低いわけでは決してないと自分にいいきかせた。現地で小さなミミズを拾って、これは例のヤスデか?なんて言っていたことは早く忘れよう。

小型のヤスデなんて、だれも気にしていないだろう。いつから大阪に入り込んでいたのかを、つきとめる方法はないと思う。

カナダでは、種名が分かっている64種のヤスデのうち、なんと21種が外来種と聞く。
おそらくは日本の土壌動物の世界にも、知らぬ間に外来種の新しい波が次々とやってきているのだろう。

胴節に細い毛が生えているけれど写真に写りにくい。
よそのサイトの上手な写真では、よく写っているけど・・・。

このくらいのアップでようやく少し写っている。


ヤスデって、じっくり見ると興味深いトコロが多い。

嫌いだったがだんだん好きになってきた。
頭を触ると体長の2倍くらいバックで歩いたりすることがあるが
ヤスデはみんなこうなのか?とか、
活発に移動しているときは、あんなにたくさんある歩脚のうち、
同時に接地している歩脚は10対くらいしかないようにみえることがあって
驚かされたりとか、ロボティクスかなんかの分野で調べても面白そう。








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