このツメダニには、A. docta というド近縁種がいて、検索表もあるけれど両者の区別は難しい。同所的にみられたという報告もいくつかあり、同一種と考えている研究者もいる。
今回観察した個体群は、一応ほとんどの個体が A. sollers と同定できるし、doctaぽいのもsollersと変異が連続的に思われた。
日本の室内塵でみられるツメダニ科をみているだけだと、コレクションの種数を増やすことは難しそう。
大阪やその近隣地域の室内塵からは、頑張ればツメダニ類を10数種は観察できる。野外種はその倍くらいいるはずだが、状態の良い小動物や鳥の巣は簡単に手に入らないし、コウモリのグアノなんてものにも接近する機会がないので、これといって新たな種は観察できていない。
世界のツメダニをまとめたVolgin先生は、おびただしい種類の標本を一体どうやって入手出来ていたのだろう。Volginが研究をやってた1950年頃のソビエト連邦というと、スターリンがまだ元気だった頃だろうか。
粛清が大好きなスターリンとお友達だったりして、周囲の人にプレッシャーとかかけていたのかもと邪推してしまう。
ちょっと地方の農業技官とかに連絡をとって、君んとこからはツメダニがあまり送られてこないけれど、同志スターリンは祖国の科学発展に非協力的な輩は不快と感じるだろうとかなんとかいうだけで、メッチャ標本送ってくれそう。
・・・んなわけないか。
0 件のコメント:
コメントを投稿