私は、大学に落ちていた虫の死骸の標本箱が展示されたコーナーをのぞきこんで説明してもらった。オオクワガタの頭部とかエゾカタビロオサムシのぼろい死骸とか、アメリカザリガニが並んでて、自分の標本箱に近しいニオイを感じた。クッサということではなく。
備前市の海浜で採集したミツモンセマルヒラタムシ類を同定してみた。
採集直後の斑紋だけに頼った同定結果を、交尾器を確認して答え合わせをしてみた。
10問中8問正答していると考えた。ミツモンの紋が薄いヤツを、これはハチジョウにしとこうとかいいつつ間違えた。もうチョットだ。
ハチジョウがいないという前提で、ミツモンとニセミツモンを区別するだけなら斑紋で見分けられそうだけど、そんな前提なんてまるで意味がない。
とてもビビらされたのが、貯精嚢ソックリの外観とサイズのラボウルベニアっぽい菌類。当初はナゼ体外に貯精嚢がたくさんあるのか?なんて思っていた。目がいい人ならこんなことはないだろうが、視力が加齢とともにエエ加減になっているオッサンにはヤバイしろものだ。
雌のお腹を切り分けてると、貯精嚢を見失ってしまうことがたまにあるけれど、そんなときにニセ貯精嚢なんかみつけた日にゃあ、ニセミツモンのニセ貯精嚢なんてシャレにならんわ!
いろいろな本をたよりに貯精嚢と判断していた器官が、実は菌類だったらドウしようとまで思った。ていうか、なんなんだろうこの冗談めいたセカイは。
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